スパイスとは

スパイス(香辛料)は風味や香りの強い調味料のことで、料理に風味や味を与え味覚を刺激して、和食であればニンニクやネギなどの薬味もスパイスと言えます。
私たち日本人にとって薬味というとわさびやショウガが連想され、スパイスというとカレー粉やこしょうを連想します。すなわちスパイスというと一般的に辛いというイメージを持っています。
しかしながら世界中で使われているスパイス(350種)のうち、辛いとされているのは全体の一割程度。スパイス=辛い、のは私たちの先入観に過ぎません。


スパイスは料理に辛味・苦味・甘味・酸味をプラスして、料理のバリエーションを増やしてくれると同時に香りから嗅覚を刺激して食欲を増進してくれます。またスパイスすべてに共通していることは、料理に風味と香りを与える植物性の調味料だということでしょう。


スパイスは古くから金の次に高価だとされていました。ヨーロッパの狩猟時代は肉食が中心でしたので肉を殺菌したり臭いを消したりするためにも、スパイスは料理に欠かすことのできないものだったのです。
さらにスパイスは料理だけに留まらず、インドや中国では薬としてシナモンやショウガが利用されています。こしょうに関しては貨幣の代わりに流通していたそうです。
とにかくスパイスは世界各国で料理だけでなく商業取引などの重要な商品で、重要な役割を担っていたのです。