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クローブ

クローブは別名丁字(ちょうじ)とも呼ばれ、インドネシアが原産地となっています。クローブはスパイシーな香りとバニラのような甘い香りをもっており、噛むと辛味と苦味を感じて舌がしびれたような気がします。
香りの精油成分はアセチルオイゲノールとオイゲノールがおよそ80%で、残りはバニラに含まれるバニリンやフルフラールも含みます。


【クローブの用途】
クローブはヨーロッパでは料理だけでなくお菓子にも利用されているスパイスですが、原産地であるインドネシアでは料理には利用されずにタバコの原料となったりするそうです。
ちなみに日本ではパウダーのものとドライのものを購入することができます。

【クローブの作用】
クローブの香り成分であるオイゲノールには末梢神経を麻痺させる効果があり、痛み止めとしても使用されてきました。他にも腹痛や胃腸などの改善にも用いられています。
また殺菌作用があることから食後に1粒口に含んだだけで口臭予防にもなり、さらに眠気防止にもなります。

【クローブの調理法】
お菓子などに使用するとバニラの香りがより引き立ち、また肉や魚の臭い消しにも利用できます。しかしクローブは風味が強いので利用は少量にとどめておかないと、料理がだいなしになってしまいます。
クローブがよく合う料理は焼き菓子・シチュー・マリネなどなど。