薬味のハナシ〜スパイス&ハーブ〜TOPへ

コリアンダー

コリアンダーは別名(コエンドロ)と呼ばれ、南ヨーロッパが原産地となっています。コリアンダーの種子はわずかに柑橘系の香りがして、かすかな辛味と甘味をもっています。
香りの成分は70%がリナロールという成分で、残りはピネン・フェランドレン・リモネンです。コリアンダーは煎ることで香りを放つようになり、カレーの風味をつけるには欠かせないスパイスです。


【コリアンダーの用途】
コリアンダーはスパイスとして種子だけでなく葉も使用します。どちらも未熟なうちは香りが強すぎて嫌われがちですが、熟すことでスパイシーで甘い香りに変身します。
ヨーロッパでは種子の方が好まれ、葉はタイや中国で好まれ使用されています。日本ではパウダー状のものとフレッシュな生のものまで購入することができます。

【コリアンダーの作用】
コリアンダーの種子から取れる抽出物には少量ですがステロイドが含まれているので抗菌作用が期待できます。古代エジプトでは調味料というよりは薬用として使用されていたそうです。
またコリアンダーのエッセンシャルオイルは胃や腸などの消化器系の臓器の作用を促進することから食欲不振に効果的だとされています。

【コリアンダーの調理法】
コリアンダーはホール状のものは肉料理でも魚料理でもどちらも良く合い、カレーに使用するときは炒るとより香ばしい香りを出すことができます。
コリアンダーはそれを単独で使用すると独特の風味からちょっとクセのあるものなので、他のスパイスと調合すると良いでしょう。よく合う料理はカレー・パン・肉料理・魚料理などなど。