薬味のハナシ～スパイス＆ハーブ～ＴＯＰへ

大根（すずしろ）

大根（すずしろ）はアブラナ科の多年草で、パレスチナが原産地とされています。秋と冬に採れる大根は水分が多く甘みが強く、夏の大根は辛みが強く、春の大根はさっぱりとした味に変化していく特徴があります。


【大根の用途】
大根は古くから日本でも品種改良が行われていたので、各地それぞれで特徴が異なります。中でも桜島大根は日本最大の大根とされており重さも３０キロほどあります。
また岩手県の九戸郡で栽培されている大根は根の全体が真っ赤な色をしています。中国でも紅丸大根と呼ばれる皮が赤い品種まで栽培されているそうです。

【大根の作用】
大根はジアスターゼというデンプン分解酵素を含んでいるので、胃もたれ・二日酔い・消化不良の改善に効果があります。さらに食物繊維を多く含むので整腸作用があるほか、大腸がんの予防にも有効です。
食物繊維には血糖値の上昇を抑える作用があるので、糖尿病予防や動脈硬化の予防も期待できます。

【大根の調理法】
品種により調理法はさまざまですが、辛味大根などはすりおろしてうどんやそばの薬味として使用します。また大根の辛味成分はしっぽにいくほど多くなっているので、すりおろすならこの部分を使用しましょう。
大根おろしを作るときは皮付きのまますりおろすことで栄養価を損なわずに利用できます。料理としてはみそ汁やおでんの材料に最適です。