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バジル

バジルは別名(めぼうき)とも呼ばれ、インドとアフリカが原産地となっています。バジルはシソ科に属して爽やかで高貴な香りが特徴です。味はかすかな苦みとクローブに似た甘さがあります。
精油(香りの成分)はリナロール・シネオール・アネトール・メチルシャビコールで、含有量の全体は0.4%ほどです。ハーブは精油の成分が多ければ多いほど香りが強いということですが、精油はバジルを見ても分かるように少量でも強い効果をあらわしてくれます。またバジルだけでなくすべての精油は単一の成分でなく複数の成分から成り立っており、この組み合わせにより複雑で個性的な香りが生まれてくるのです。


【バジルの用途】
バジルは栽培量も多いのですが、料理などに使用されるバジルはほとんどがスイートバジルと呼ばれるバジルです。しかし原産地であるインドでは神に捧げるものとして料理には使用されていません。
バジルはイタリアではオレガノとの相性が良いということでオレガノと組み合わせて使うことが多いようです。日本でも生のフレッシュタイプと乾燥したドライタイプのものが購入できます。

【バジルの作用】
バジルはサポニンを多く含んでいるので、通経薬や鎮咳薬として利用されています。また生の葉を揉んですりつけると、虫さされの炎症やかゆみにも効果があります。

【バジルの調理法】
バジルは刻むと30分ほどで香りの成分が飛んでしまいますから、なるべく刻むのは調理の最後の方にしてください。そして熱に弱く加熱することで風味が損なうので、スープなどに加えるときは食べる食前に加えるようにしましょう。
特にトマトとの相性が抜群で、イタリアではサラダやピザなどの料理には欠かせないハーブとなっています。さらには魚介類・肉類・野菜など利用範囲のとても広いハーブです。